法人印鑑は注文の翌日に届く。印鑑届書までの作成手順

法人印鑑は、商号と設立形態が決まった時点で作れます。印面の文言と素材を決めて注文し、届いた印鑑を試し押しで確かめ、印鑑届書を法務局へ出すまでが作成の流れです。ご注文の翌日にお届けするため、印鑑の都合で設立日をずらす必要はありません。構成と素材は開業セットのページで見比べられます。

設立でまず用意するのは代表者印(法人実印)

会社で使う印鑑は代表者印・銀行印・角印の3本が基本ですが、設立で最優先になるのは代表者印です。法務局へ提出して法人実印として登録する印で、提出には「印鑑(改印)届書」を用います。銀行印は口座開設や金融取引、角印は請求書・見積書などの日常書類に押す印で、どちらも法務局への届出の対象ではありません。3本の役割と選び方は会社印鑑3点セットの選び方で整理しています。

印面の文言と書体は会社の形態で決める

作成で最初に決めるのは印面の文言です。代表者印は会社名と役職の文言を組み合わせます。設立形態で役職の部分が変わるため、注文前に商号と形態を確定させます。合同会社を「代表取締役印」で作る取り違えは作り直しに直結します。

設立形態 代表者印の印面
株式会社 代表取締役印
合同会社 代表社員之印
一般社団法人 法人代表者印
NPO法人 理事長之印

一般社団法人の印鑑届出は代表理事個人の実印で行い、発行3か月以内の個人印鑑証明書を添えます。NPO法人は所轄庁の認証を受けてから登記する二段階で、その分だけ時間がかかります。書体は、印影が読み取れるものを注文時に選びます。文言と書体を先に固めておくと、あとの工程で迷いません。

素材で変わるのは価格で、届く速さは変わらない

素材によって価格は変わりますが、届く速さはどれも同じで、ご注文の翌日にお届けします。素材で迷って注文が遅れるほど日程が苦しくなる、という関係にはなりません。

素材 3点セットの税込価格
柘(あかね) 6,980円
黒水牛 10,480円
オランダ水牛 15,980円

どの素材でもセットには印鑑3本とケース、電子印鑑が付きます。電子印鑑の単品(1,320円)を足すのは、名義を増やすときや買い替えのときだけで足ります。

注文から印鑑届書の提出までの4ステップ

1. 印面・書体・素材を確定して注文する

商号と形態から文言を確定し、書体と素材を選んで注文します。1本ずつ買うと書体・素材・到着日がばらつくため、セットなら一度の注文で条件がそろいます。

2. 届いた印鑑を試し押しで確認する

すぐ登記へ回さず、白い紙に朱肉で試し押しします。文字の欠けやかすれ、指定した文言との違いを見ます。届け出た印影が不鮮明だと再提出になることがあるため、ここでの確認が効きます。代表者印はサイズも確かめます。

3. 印鑑(改印)届書へ押印する

代表者印は印鑑(改印)届書の様式で届け出ます。届書に代表者印を押し、登記の申請書類とあわせてそろえます。

4. 法務局へ登記を申請し印鑑を届け出る

オンラインで登記を申請する場合、印鑑の届出は令和3年2月15日以降は任意です。書面申請では従来どおり押印と提出が必要です。届出をしない場合でも、契約や口座開設で実印を求められる場面は残るため、代表者印そのものは用意します。

登記で受理されない印鑑とサイズの決まり

商業登記規則は、辺の長さが1センチメートルの正方形に収まらず、かつ3センチメートルの正方形に収まるものと定めています。慣行の目安は実印18〜21ミリ、銀行印はそれより一回り小さく、角印は21〜24ミリ角です。市販のセットは通常この範囲ですが、届いた時点で確認しておくと確実です。

印鑑は照合に適するものでなければなりません。ゴム印や浸透印(シヤチハタなどの既製印)は押すたびに印影が変わるため登録できず、注文してしまうと登記でやり直しになります。

印鑑証明書は登記のあと印鑑カードで取得する

法人の印鑑証明書は、届け出ればすぐ出るものではありません。会社実印を登録する印鑑届出を行い、印鑑カードの交付を受け、そのカードで取得します。法人口座も設立登記を終えてからでないと開設できず、審査にも時間がかかります。印鑑の作成が遅れると、この先の手続きがまとめて後ろへずれます。

設立日から逆算した注文のスケジュール

タイミング やること
登記の3日前 印面・書体・素材を決めて注文する
登記の2日前 届いた印鑑を試し押しし、印影とサイズを確認する
登記の前日 印鑑(改印)届書へ押印し、申請書類をそろえる
登記の当日 法務局へ登記を申請する

翌日お届けなので、これより短い準備期間でも対応できます。急ぎのときの考え方は法人印鑑を即日で用意する方法、設立日を縁起から選びたい場合は会社設立に縁起のよい日で確認できます。

よくある質問

会社の設立前に印鑑を作ってもよいですか。
商号と設立形態が決まっていれば作れます。印面はこの2点で決まります。
届いてすぐ登記に使えますか。
試し押しで印影の欠けやかすれを確認し、サイズが1センチメートルの正方形に収まらず3センチメートルの正方形に収まる範囲かを確かめてから使います。
シヤチハタで登記の手続きはできますか。
できません。押すたびに印影が変わる浸透印は照合に適さず、代表者印として登録できません。
オンライン申請でも印鑑の届出は必要ですか。
令和3年2月15日以降、オンライン登記申請での印鑑届出は任意です。書面申請では従来どおり提出します。

設立日が決まったら印鑑の手配を始める

文言を確定し、素材を選んで注文し、試し押しで確認して、届書を出す。この順に進めれば作成はつまずきません。開業セットなら3本にケースと電子印鑑が一式でそろい、書体と素材を一度に決められます。ご注文の翌日にお届けするので、設立日が迫っていても手続きに間に合います。

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