法人印鑑は安く作っても登記に問題なく通ります。ただし、サイズ規定・照合適格・必要本数の3つは価格に関係なく守らなければならず、ここを外すと登記所で受理されません。
この記事の結論
- 柘(あかね)の実印・銀行印・角印の3点セットは6,980円から。当店で最も安い構成。
- 登記で求められる印鑑は実印1本。銀行印と角印は実務で必ず要る。
- サイズは1cm超〜3cm以内の正方形に収まること。ゴム印・シヤチハタは不可。
- 当店は注文の翌日にお届け。前倒しで注文すれば即日便の追加料金は要らない。
安く作っても登記は通る。ただし外せない3つの条件
登記所が印鑑を弾く理由は素材でも価格でもなく、①サイズ ②照合適格 ③必要本数の3点だけです。逆にこの3つさえ守れば、6,980円の柘でも15,980円のオランダ水牛でも同じように登記に通ります。
まずサイズ。辺の長さ1cm超〜3cm以内の正方形に収まることが条件です。次に照合適格(押した印影が毎回同じ形で出ること)。ゴム印や浸透印(シヤチハタ)は押すたびに印影がにじむため、登記提出印に使えません。最後に本数。登記そのものに必要なのは会社実印(代表者印)1本だけ。銀行口座開設と請求書発行で銀行印と角印が続けて要るので、設立時にまとめて3本用意しておくと後戻りしません。手順の全体像は法人印鑑の作成手順にまとめています。
登記で受理されない印鑑:辺が1cm以下・3cm超のもの、ゴム印やシヤチハタのように印影が変わるものは使えません。既製の三文判(100円ショップなどで売られている量産品)はサイズを満たせば制度上は出せますが、他社と印影が重なるおそれがあり実務上は避けます。安さを追ってここでつまずくと、作り直しで結局高くつきます。
素材の選び方で法人印鑑の価格はほぼ決まる
法人印鑑の価格は、彫刻の手間ではなく素材で8割が決まります。同じ3点セット構成でも、素材を1段変えるだけで数千円〜1万円動きます。当店の3点セットで並べると、こうなります。
| 素材 | 3点セット価格 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 柘(あかね) | 6,980円から | とにかく費用を抑えたい設立初年度 |
| 黒水牛 | 10,480円から | 価格と耐久のバランス重視 |
| オランダ水牛 | 15,980円から | 長期使用と上質感を優先 |
費用を最優先するなら柘で構いません。3条件は柘でも完全に満たし、代表者印としての効力は素材で変わりません。柘は日常的に押す角印だと数年で摩耗することがありますが、押す頻度の低い代表者印なら長くもちます。
実印・銀行印・角印の3本セットが最安の近道
「登記だけなら実印1本」と単品で買うと、後から銀行印、続いて角印と3回に分けて注文することになります。そのたびに配送コストが乗るぶん、合計では割高です。
3本の役割は分けて使います。実印は登記と重要契約、銀行印は口座と入出金、角印は請求書と見積書。1本で使い回すと、紛失や盗難のときに資金と契約の両方が同時に止まります。だから実務では最初から分けて持ちます。役割分担の考え方は代表者印・銀行印・角印の使い分けで整理しています。
電子印鑑やケースは付属で済ませ、単品購入を避ける
当店の法人設立3点セットには、電子印鑑と3本分のケースが標準で付きます。電子印鑑を単品で買うと1,320円、ケースを別注すると本数分の追加コストと送料がのります。付いているものを重ねて買う理由はありません。
とくに電子印鑑はPDF請求書で必ず使います。設立後に思い出してから単品購入すると、1,320円+送料の二度手間です。セットに入っているうちに受け取るほうが、あとで買い足すより安く済みます。
安く済ませたいほど、発注日は設立日より前倒しに
最後の落とし穴は納期です。設立日ぎりぎりで即日発送や速達を足すと、素材で節約した分がそっくり追加料金に消えます。当店は通常便のまま注文の翌日にお届け。少し前倒しで注文するだけで、追加料金は要りません。
- 設立日(登記申請日)を確定する。
- 申請日の数日前を目標に、注文する日を逆算する。
- 翌日到着で受け取り、印鑑届書(法務局で配布・DL無料の1枚もの)に押印して申請へ回す。
「間に合わないから即日便」と焦る前に、注文日を1〜2日ずらせないかを先に見ます。前倒しの発注は、追加料金を回避する一番安い手段です。発注期限の逆算は即日でなくても間に合う法人印にまとめています。
よくある質問
- Q. 安い素材でも登記に使えますか?
- A. 使えます。登記所が見るのはサイズと照合適格だけで、素材のグレードは判断に入りません。柘の6,980円セットでも、登記提出印の効力は同じです。
- Q. 電子印鑑は別途買うべきですか?
- A. 当店の3点セットには電子印鑑が標準で付きます。単品購入なら1,320円ぶん余計にかかるので、セットで受け取るほうが安く済みます。
- Q. 3点セットは会社設立後も長く使えますか?
- A. 実印・銀行印・角印は、会社が続くかぎり使い続ける道具です。ただし柘は欠けやすく、日常的に押す角印は数年で摩耗することがあります。使用頻度の低い代表者印なら、柘でも長くもちます。
- Q. オンライン申請なら実印は不要ですか?
- A. 令和3年2月15日以降、オンライン登記申請では印鑑届出が任意になりました。ただし銀行口座開設や重要契約では実印が引き続き必要です。結局、設立時にまとめて用意しておくほうが手間がかかりません。