合同会社の設立で登記所に届け出る印鑑は1本です。ただし実務では、会社実印・銀行印・角印の3本を同時にそろえた方が段取りが崩れません。印鑑の発注日は登記の申請日から逆算します。
この記事の結論
- 合同会社印鑑作成で登記所へ届け出るのは会社実印1本のみ。
- 実務では実印・銀行印・角印の3本を同時にそろえる。
- 定款認証が不要なので、柘の3本セット6,980円を営業日13時までに発注すれば申請日に間に合う。
合同会社の設立で必要な印鑑は登記上1本、実務で3本
登記所へ届け出るのは会社実印1本だけです。書面申請では申請書に登記所提出印を押すため、印鑑届書(会社実印を登記所に届け出る書面)と会社実印は事実上必須です。オンライン申請では令和3年2月15日以降、印鑑の提出そのものが任意になりました。
任意化されたのは登記所への届出だけで、法人実務で印鑑を使わなくなるわけではありません。銀行取引や請求書のために、代表者は次の3本を同時に用意しておくと段取りが崩れません。
- 会社実印(代表社員之印):登記所に届け出る印鑑
- 銀行印:法人口座で使う印鑑
- 角印:見積書・請求書に押す社印
3本を別々に発注すると納期も費用も膨らみます。法人設立3本セットとしてまとめて注文する方が、短い期間で手元にそろいます。
代表社員の名前で作る「代表社員之印」の彫刻ルール
合同会社の代表者は「代表取締役」ではなく「代表社員」と呼びます。会社法第599条第1項は、業務を執行する社員が原則として持分会社を代表すると定めており、代表社員を別に置く場合はその者が代表します。代表社員は定款で直接指名するか、定款の定めに基づく社員の互選で決めます(会社法第599条第3項)。
このため会社実印は外周に社名、内周に「代表社員之印」と彫るのが一般的で、株式会社の「代表取締役之印」とは彫刻が変わります。
取り違えやすいのは、会社実印と代表社員個人の実印の切り分けです。印鑑届書には市町村に登録済みの個人実印を押し、作成後3か月以内の印鑑証明書を添付します。届け出る会社実印と、届書に押す個人実印は別物です。
取り違えると印鑑届書が受理されない:届書に押すのは代表社員個人の実印(市町村登録済み)で、届け出るのは会社実印です。同じ印鑑を両欄に押すと差戻しになります。
登記所が受理する印鑑のサイズと形の規定
会社実印のサイズは商業登記規則第9条第3項が定めています。辺の長さが1cmの正方形に収まるもの、または3cmの正方形に収まらないものは提出できません。すなわち一辺1cm超・3cm以内の正方形に収まるサイズです。同条第4項は照合に適することも求めており、変形しやすいゴム印や輪郭が欠けた印影は登記所が受理しません。市販の法人3本セットは通常この規定内で作られています。
| 用途 | 登記所規定 |
|---|---|
| 会社実印 | 一辺1cm超〜3cm以内の正方形に収まること(商業登記規則第9条第3項)。照合に適すること(同第4項) |
| 銀行印 | 登記所への届出対象外(金融機関の運用による) |
| 角印 | 登記所への届出対象外 |
銀行印と角印は規定対象外ですが、口座開設や請求書発行を見越し、実印と一緒に手配しておく方が後戻りしません。
登記所が受理しない印鑑:1cmの正方形に収まる、3cmの正方形に収まらない印鑑は提出できません。ゴム印も照合不適で差戻し対象です。
定款認証が不要な合同会社は印鑑作成を先取りできる
合同会社の定款は公証人の認証が要りません。社員になろうとする者が定款を作成し、全員が署名または記名押印すれば足ります(会社法第575条第1項)。株式会社のような公証役場での認証待ちが挟まらないため、印鑑の発注は定款が固まった時点で前倒しできます。
格安印鑑ドットコムでは柘の法人設立3本セットが6,980円で、実印・銀行印・角印にケースと電子印鑑まで付属します。価格を抑えつつ登記の規定と実印登録の要件をそのまま満たす仕様で、設立準備の入り口としてそろえやすい価格帯です。
設立登記の日から逆算した3本セットの注文タイミング
持分会社は、本店の所在地で設立の登記をすることによって成立します(会社法第579条)。合同会社もここに含まれるため、登記申請日が事業開始日を決めます。印鑑は申請書類の押印に間に合わせる必要があるので、次の順で発注日を逆算します。
- 設立日(登記申請日)を確定する
- その2〜3営業日前までに会社実印が手元にあるよう発注する
- 営業日13時までの注文で即日発送・翌日到着なら、申請日の3営業日前発注でも押印に間に合う
- 印鑑届書・払込証明書・就任承諾書など添付書面をまとめる
例えば設立日が金曜なら、火曜13時までに発注→水曜到着→金曜申請の組み方です。祝日を挟む週は営業日数を数え直します。
令和8年2月2日施行の商業登記規則改正で、土日祝や年末年始などの行政機関休日を「指定登記日」として設立日に指定できるようになりました。指定登記日を求める場合、書面申請では申請書の余白に、オンライン申請では「その他の申請書記載事項」欄に、本特例を求める旨と登記の日を記載します。
申請そのものは指定登記日の直前の開庁日に行うため、印鑑の着荷はその開庁日より前でなければなりません。
もう一段上の素材を選ぶなら、黒水牛の3本セット10,480円や、オランダ水牛の3本セット15,980円もあります。いずれもケースと電子印鑑が付属し、実印・銀行印・角印の3本構成は柘と同じです。
よくある質問
- オンライン申請なら印鑑は作らなくてよいですか。
- 登記所への届出は令和3年2月15日から任意になりましたが、会社実印そのものは契約や金融取引で使いますので作成しておきます。なお、オンラインでの印鑑の提出・廃止の届出は、オンラインによる登記申請と同時に行う場合に限り可能で、単独でのオンライン提出はできません。
- 書面申請でも印鑑届書は必要ですか。
- 書面で登記申請する場合は申請書へ登記所提出印を押印しますので、従来どおり印鑑の提出が必要です。合同会社は「株式会社、特例有限会社、持分会社用」の印鑑届書様式を使います。
- 印鑑届書に必要な添付書類は何ですか。
- 印鑑届書には市町村に登録済みの個人実印を押印し、作成後3か月以内の印鑑証明書を添付します。届け出る会社実印と、届書に押す個人実印は別物ですので取り違えないよう注意します。
- 発注から何日で届きますか。
- 格安印鑑ドットコムは営業日13時までの注文で即日発送し、翌日にお手元へ届きます。設立日の3営業日前までに発注しておけば押印スケジュールに乗せられます。
設立日から逆算して、印鑑3本を今日発注する
実印・銀行印・角印の3本セット(柘)にケースと電子印鑑が付いて6,980円。営業日13時までなら翌日に届き、申請日の押印に間に合います。