オランダ水牛のお手入れについて

当店で取り扱っているオランダ水牛印鑑は、すべて「芯持ち」と呼ばれる水牛の角の中心部のみを使用しています。芯持ちは角の先端からしか採れない希少な部位であり、適度な硬さと粘りを兼ね備えているため、印材として非常に優れた耐久性を持ちます。

また、朱肉とのなじみが良く、軽い力でも美しく鮮明な印影が得られるため、実用性と高級感を兼ね備えた素材として古くから人気があります。

一方で、オランダ水牛も天然素材であるがゆえに、湿度や温度の変化によって変形やひび割れが生じやすいというデリケートな側面があります。そのため、長く良好な状態を保つためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。

お手入れのポイント

年に一度の油分補給
乾燥を防ぐために、年に一度程度、柔らかい布やブラシで椿油やオリーブオイルを薄く塗布してください。油分を与えることで、自然なツヤが戻り、ひび割れや変形を防ぐ効果があります。

定期的に使用する
印鑑は使用することで、朱肉の油や手の皮脂が素材に自然となじみ、乾燥や劣化を防ぐことができます。

適切な保管場所
長期間使用しない場合は、印鑑ケースに入れて保管してください。直射日光や高温多湿、極端な乾燥を避け、金庫や引き出しなどの安定した環境での保管が理想的です。

当店では、出荷前に純度100%の椿油を丁寧に塗布し、素材の状態を最良に整えてからお届けしています。お手元に届いた瞬間から、安心してご使用いただけるよう心がけております。

オランダ水牛印鑑は、適切にお手入れすることで長年にわたってご愛用いただける逸品です。大切な印鑑を末永く美しく保つため、ぜひ日頃のケアをお忘れなく。