法人を設立するとき、必ずと言っていいほど必要になるのが「法人印鑑」です。法人印鑑には複数の種類がありますが、その中でも「角印」は重要な役割を担っています。本記事では、「角印」の基本から、他の印鑑との違いや使用シーンまで、わかりやすく解説します。
■ 法人印鑑とは?
法人印鑑とは、会社や団体がビジネス活動を行ううえで使用する公式な印鑑の総称です。一般的には次の3種類が存在します。
- 代表者印(実印)
法務局に登録する最も重要な印鑑で、契約書など重要書類に使用されます。 - 銀行印
銀行口座開設や金融機関との取引に使用される印鑑です。 - 角印
請求書や見積書、領収書などの社外文書に使用される印鑑です。
今回はこの「角印」にフォーカスして、その役割や意味について詳しく見ていきましょう。
■ 角印の基本情報
角印はその名の通り、四角い形状をしており、社名が彫られているのが一般的です。法人印鑑の中では、会社の認印的な役割を持っています。
■ 角印の主な役割
- 書類の正当性を示す
- 請求書・領収書・見積書などに押印することで、会社が発行した正式な書類であることを証明します。
- 企業ブランドの一部としての機能
- 書類に角印を押すことで、相手に対して信頼感や安心感を与える効果があります。見た目の整った書類は、企業イメージの向上にもつながります。
- 社内外の業務効率化
- 代表者印を使うほどではないが、企業としての承認が必要な場面で角印が活躍します。たとえば、営業担当者が見積書を発行する際に、代表者不在でも角印を押して対応できます。
■ 角印と他の法人印鑑との違い
印鑑の種類 | 形状 | 登録の有無 | 主な使用場面 |
---|---|---|---|
代表者印 | 丸型 | 法務局に登録 | 契約書、登記書類など重要書類 |
銀行印 | 丸型 | 銀行に登録 | 銀行取引 |
角印 | 四角 | 登録不要 | 請求書、見積書、社内文書など |
このように、角印は**「正式な書類」であることを示すマーク**として活用されますが、法的な効力は代表者印に及びません。
■ 角印の作成時の注意点
- 社名を正確に彫る:登記上の正式名称で彫刻することが重要です。
- 材質の選定:チタン・黒水牛・柘植など、用途や予算に応じて選びましょう。
- 印影のバランス:読みやすさと威厳のあるデザインが理想です。
■ 実務での使い方と押印マナー
- 押す位置は書類の右上や会社名の上が一般的
- 押しすぎは信頼性を損なう可能性があるので、1通につき1回が目安
- 捺印する前にインクが均一か確認し、かすれないように注意しましょう
■ まとめ
角印は、法人としての信頼性を補完するために欠かせない印鑑です。代表者印のような法的効力はないものの、日常業務におけるスムーズな対応や、文書の正当性を示す重要な役割を担っています。法人設立時には、代表者印とあわせて、角印も準備しておくと安心です。