はじめに
会社を設立する際に必須となるのが「会社の印鑑(法人印)」です。登記手続きや銀行口座の開設、契約書の締結など、法人として活動する上で何度も使用するため、信頼性と実用性を兼ね備えた印鑑を用意する必要があります。本記事では、会社の印鑑の種類や選び方、購入手順までをわかりやすく解説します。
会社の印鑑とは?必要な印鑑の種類
会社で使われる印鑑には主に以下の3種類があります。
1. 代表者印(実印)
法人の「実印」にあたる印鑑で、法務局への登記に使用します。会社の重要な契約や公的な書類に押印する、最も重要な印鑑です。
2. 銀行印
銀行口座を開設する際に登録する印鑑です。代表者印と兼用することも可能ですが、セキュリティの観点から別にするのが一般的です。
3. 角印(社印)
社外との書類(請求書、見積書など)に使用される印鑑です。法的な効力はありませんが、社名を明示するための印として用いられます。
会社の印鑑を選ぶポイント
印鑑は長期間にわたって使用するため、素材やサイズ、書体などの選定が重要です。
・素材の選び方
- 柘(つげ):コストパフォーマンスが良く、個人法人問わず広く使われています。
- 黒水牛:耐久性に優れ、高級感もあるため法人印として人気です。
- チタン:高い耐久性とセキュリティ性を兼ね備えた素材で、近年人気上昇中。
・サイズの選び方
- 代表者印:一般的に18mm〜21mmが主流。
- 銀行印・角印:用途に応じてサイズを選びましょう。角印は24mmが一般的です。
・書体の選び方
篆書体(てんしょたい)が定番。偽造されにくく、見た目も格式があります。法人印には他に古印体や印相体も選ばれます。
会社の印鑑の購入方法
1. ネット通販サイトを利用する
最近ではオンラインで注文できる印鑑ショップが多数存在します。価格帯も広く、セット販売も豊富です。
主なメリット:
- 豊富なデザインと素材
- セット割引がある
- 24時間注文可能
2. 実店舗で購入する
街の印章店で直接相談しながら購入することも可能です。素材や書体の見本を実際に見られるのが魅力です。
主なメリット:
- 専門家からアドバイスを受けられる
- 即日対応可能な店舗もある
法人印鑑セットを購入するメリット
印鑑を個別に揃えるよりも、法人設立用の「印鑑3点セット(代表者印+銀行印+角印)」を購入すると、コストを抑えつつ統一感のある印鑑が揃えられます。
購入時の注意点
- 印鑑証明の取得には、法務局への届け出が必要です。
- 印鑑の管理は厳重に。紛失時には即座に再登録が必要となります。
- 法人印の彫刻内容(会社名など)は正確に入力しましょう。誤字があると使えません。
まとめ
会社の印鑑は、法人としての信頼と信用を支える大切なアイテムです。用途や素材、セキュリティを考慮して適切な印鑑を選びましょう。設立時には印鑑セットを購入しておくと、スムーズな手続きが可能です。