はじめに
法人実印は会社の「顔」ともいえる重要印で、設立登記や契約書類への押印に必須です。適切な仕様で作成・登録しないと、登記や取引でトラブルになることもあります。
登録要件のポイント
- 印影のサイズ
- 印影(押したときの図柄)は、辺の長さが1cm以上3cm以内の正方形に収まるもの。丸印の場合は直径10mm以上30mm以内で作成します。
- 印面の形状
- 丸型・角型いずれも可。登記上の形状制限はなく、用途や好みに合わせて選べます 。
- 材 質
- 金属や木材など、変形しにくい素材を推奨。シャチハタ印やゴム印など、変形しやすいものは登録不可です。
- 印影のデザイン
- 法令上の文字指定はありませんが、実務では外周に「会社名」、内側に「代表取締役印」等の役職名を入れるのが一般的。代表者交代時も同じ印影を再登録できるメリットがあります。
登録時の注意点
- 印鑑証明書との整合性:登録した印影と実際の印鑑が一致しないと証明書が発行されません。
- 商号変更:会社名変更後は印影が旧商号のままでも法務局上は差し支えありませんが、対外信用の観点から新調が望ましい場合もあります。
- 保管管理:実印は厳重に管理し、安易に他人に預けないよう注意しましょう。
まとめ
法人実印は「サイズ」「形状」「素材」「デザイン」の4要素を押さえることで、法務局への登録がスムーズになります。適切に作成・登録し、会社の信用を守りましょう。