株式会社設立時の一株あたりの金額の決め方

カテゴリー: お役立ちコラム,起業ガイド 最終更新日:

はじめに

株式会社を設立する際、重要な決定事項の一つが「一株あたりの金額」の設定です。この金額は、資本金の総額や将来的な資金調達、株主構成などに大きな影響を与えるため、慎重に検討する必要があります。創業融資・会社設立を全面サポート【Tips Note】+4会社設立専門・会社法人センター+4J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]+4

一株あたりの金額の法的な制限

現行の会社法では、一株あたりの金額に関する具体的な制限は設けられていません。つまり、1株あたり1円から100万円以上まで、発起人の合意により自由に設定することが可能です。ただし、実務上は1株あたり1,000円や1万円、5万円など、管理しやすく、将来的な資金調達を見据えた金額が一般的に選ばれています。GMOあおぞらネット銀行+2創業融資・会社設立を全面サポート【Tips Note】+2RSM汐留パートナーズ |+2

一株あたりの金額の決め方と資本金との関係

一株あたりの金額を設定する際には、資本金の総額とのバランスを考慮することが重要です。例えば、資本金が500万円で一株あたりの金額を1万円と設定した場合、発行株式数は500株となります。このように、資本金 ÷ 一株あたりの金額 = 発行株式数 という計算式で、発行株式数が決まります。RSM汐留パートナーズ |+5会社設立専門・会社法人センター+5創業融資・会社設立を全面サポート【Tips Note】+5BIZARQ株式会社+1RSM汐留パートナーズ |+1

発行株式数が少ないと、将来的に株主構成の変更やストックオプションの発行などが難しくなる可能性があります。そのため、資本金の額に応じて適切な一株あたりの金額を設定し、十分な発行株式数を確保することが望ましいです。GMOあおぞらネット銀行+1創業融資・会社設立を全面サポート【Tips Note】+1

一株あたりの金額を高く設定するメリット・デメリット

メリット:

  • 株主数を制限しやすく、経営の意思決定が迅速に行える。

デメリット:

一株あたりの金額を低く設定するメリット・デメリット

メリット:

デメリット:

  • 株主数が増加し、株主総会の開催や議決権の管理が煩雑になる可能性がある。
  • 経営の意思決定に時間がかかる場合がある。

将来の資金調達を見据えた設定

会社設立時には、将来的な資金調達や株主構成の変更を見据えて、一株あたりの金額を設定することが重要です。例えば、将来的に外部からの出資を受ける予定がある場合は、一株あたりの金額を低めに設定し、発行株式数を多めにしておくことで、柔軟な対応が可能となります。J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]+2創業融資・会社設立を全面サポート【Tips Note】+2バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」+2

また、発行可能株式総数を多めに設定しておくことで、将来的な増資や株式の発行がスムーズに行えます。発行可能株式総数の設定は、定款に記載する必要があり、後から変更するには株主総会の特別決議が必要となるため、設立時に十分な数を設定しておくことが望ましいです。GMOあおぞらネット銀行+5バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」+5J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]+5創業融資・会社設立を全面サポート【Tips Note】+2J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]+2バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」+2

まとめ

株式会社設立時の一株あたりの金額の設定は、資本金の総額や将来的な資金調達、株主構成の変更など、会社の成長戦略に大きな影響を与えます。法的な制限はないものの、実務上の慣習や将来の展望を考慮し、適切な金額を設定することが重要です。設立時には、専門家の意見を参考にしながら、慎重に検討しましょう。