設立後にやるべき経営準備

会社を設立したあとは、いよいよ「経営を続ける」ステージに入ります。
この段階で大切なのは、日々の業務を安定して回すための仕組みづくりです。

設立直後に起こりやすい課題

設立直後の会社は、取引や業務の仕組みがまだ整っていないため、
日々の小さなミスや遅れが積み重なりやすい時期です。

次のようなケースは、実際に多くの経営者が経験しています。

  • 売上の入金予定が遅れ、支払い日とズレて一時的に資金が足りなくなる
  • 立て替え経費やクレジット支払いの整理が後回しになり、経費計上を忘れる
  • 社員の給与支払い・社会保険手続きを後回しにして、ペナルティを受ける
  • 売上は伸びているのに、手元にお金が残らない理由が分からない
  • 取引先への請求書発行が遅れ、入金サイクルが不安定になる
  • 帳簿を後でまとめて入力しているうちに、数字のズレやミスが発生

このような状態が続くと、
「今月いくら利益が出たのか」「税金はいくら払うのか」
という基本的な経営判断が感覚頼りになってしまいます。

経営を安定させるための3つの仕組み

管理項目目的よくある課題と改善のポイント
資金管理入出金の予定を可視化し、資金ショートを防ぐ・支払い日を一覧化してカレンダーで管理
・入金見込みが遅れた場合の対応を決めておく
会計処理売上・経費を正確に記録し、利益とキャッシュを把握する・会計ソフトと銀行口座を連携
・毎週、残高と帳簿を突き合わせてズレをなくす
労務体制給与計算・社会保険・勤怠管理をルール化・入社・退職の手続きを月次でルーチン化
・勤怠はクラウドで集計し、責任者を明確化

💬 ワンポイント

「数字を後から見る」ではなく、「数字で経営を動かす」体制に変えるのが理想です。
特に資金繰り表と月次損益の“見える化”ができるだけで、
会社の状態を客観的に判断できるようになります。

経営を仕組み化する具体的な流れ

1️⃣ 会計ソフトを導入する
 freee・マネーフォワードなどのクラウド型を使えば、
 通帳やカード明細を自動連携でき、記帳の手間を大幅に削減できます。

2️⃣ 経費精算ルールを決める
 立替経費は月末締め・翌月払いなど、処理のタイミングを明確に。
 曖昧にすると「経費計上漏れ」が起こりやすくなります。

3️⃣ 資金繰り表を作成する
 入金予定・支払予定・税金支払を一覧化し、翌月以降のキャッシュ残高を予測。
 資金ショートのリスクを事前に把握できます。

4️⃣ 給与・社会保険のルールを整える
 給与日・締め日・社会保険の提出期限を決め、手続きを定期的に行う。
 担当がいない場合は、社労士に一部を委託するのも有効です。

5️⃣ 月次で数字を確認する習慣を作る
 毎月の売上・経費・利益・現金残高をチェックし、
 「今月の結果」と「来月の見通し」を把握できる体制にします。

専門家と連携するメリット

仕組みづくりを自力で進めることも可能ですが、
税務・会計・労務は法改正や処理ルールが頻繁に変わるため、
専門家の助言を受けながら整えるほうが確実で効率的です。

  • 会計ソフトの設定や勘定科目の整理を一緒に進めてもらえる
  • 節税・資金繰りなど経営判断に役立つデータが得られる
  • 月次で相談することで、経営方針のズレを早期に修正できる
  • 税務調査や労務トラブルにも早期対応が可能になる

💬 補足

専門家との連携は、経営を“他人任せにする”ことではありません。
「経営の数字を一緒に見て、改善の方向性を話し合う」ためのパートナーを持つことが目的です。

専門家との連携で、経営を「仕組み」で続ける

会社を動かし始めると、日々の数字管理・税務処理・資金繰り対応など、
設立前には見えなかった“実務の課題”が次々に発生します。
そんなときに頼れるのが、経営の仕組みづくりを支えてくれる専門家です。

「税理士コンシェルジュ」では、
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経営の立ち上がり期は、数字を正しく見て動くことが何より大切です。
専門家と一緒に「見える経営」を整えていくことで、安定した会社運営が実現します。